キャンプログ

キャンプ初心者のキャンプ記録とギアの使用感評価ログ

キャンプログ

【準備】オピネルのナイフの黒錆加工とオイル仕上げをやってみた(簡単手抜きver)

   

こだわり条件で包丁を探してたらオピネルに行きついた

キャンプ道具を揃えるにあたり何を買ったらよいかわからず経験者からアドバイスをもらって購入を決めたのがナイフです。
元々バーベキュー用に100円ショップのナイフを使っていたのだけど、野菜をざっくり切る分には全く問題なかったが、刺身を切ったり魚を捌くという時には切れ味がイマイチなため残念な感じになっていたという経験があった。

しかしこれから本格的にキャンプを始めるとなると、その中の楽しみの一つに全国の美味い食材を美味しく調理するというのも楽しみの一つであったので、切れ味の良い包丁が欲しかった。

さらに包丁選びでこだわったのが、刃をカバーする鞘があること。
子供がいるので刃のむき出しは危なくて怖い。
このカバー付きというのが包丁を選ぶうえで選択肢をかなり狭めてきて、切れ味だけならば手ごろな値段で切れ味の良さそうな包丁が買えるのだが、そういったものにはカバーが無い。
(厳密にはカバー的なものはあるのだが、コストなどを考えるとイマイチだった)

そんな「①切れ味」と「②安全性(カバー)」の両面を見たしつつ「③お手頃感(コスト)」の面も含めて友達キャンパーに意見を求めたところ勧められたのが、「オピネルのナイフ」でした。

元々 THE包丁を探していた自分には、このナイフ感をガンガンに感じさせる派の形はワイルドすぎて初心者の私に使いこなすことが出来るのか不安でしたが、刃を折りたたんで柄の部分に収納できるという事で「安全性」の条件はクリア!

さらに刃が柄に収納されるという事で条件にはなかった「コンパクトさ」まで得られるという事で非常に良い。
そして価格に関しても、想定の範囲内で問題なさそう。
最後に「切れ味」だが、これに関してはネットショップでは確認はできないので他の方のレビューを参考にしたところ高評価だったのでこの条件もどうやら問題がなさそう。

切れ味に関連したことでいうと、このオピネルのナイフには刃の材質が「ステンレス製」と「カーボン製」の2種類あって、それぞれの違いとしては・・・

ステンレス製の特徴

長所:錆びにくい。使用後のメンテナンスはほぼ不要
短所:カーボン製と比較して切れ味が劣る

カーボン製の特徴

長所:切れ味良すぎ
短所:使用後メンテしないとすぐ錆びるから面倒

という感じだったので、ずぼらな性格の自分としてはメンテナンスが面倒でない「ステンレス製」で決まり!!といつもなら言ってしまうところですが
今回は切れ味を求めたいというのがあったので、実際の切れ味の違いは分からないけどカーボン製にしてみることにしました。

そんなこんなで購入したのがこちら

ハイマウント(ハイマウント) オピネル OPINEL カーボン #12 41482 キャンプ用品 ナイフ

私が購入した時は2400円ぐらいでした。
「#12」というのはサイズを表しているんだけど、これって結構大きめのサイズで一般的には「#8」が好まれているっぽい。
ナイフというとどうしても刃があまり長くないという印象があったので、それで魚がさばけるのか不安というのがあり大きめの#12を雰囲気でチョイスです。

カーボン製を選んだけどちょっとメンテナンス面が不安・・・

そんなわけでカーボン製のオピネルのナイフを購入したわけですが、カーボン製の宿命である「メンテナンス」がめんどくさがりの私の方にのしかかります。
それで何とか少しでも錆を防ぐ方法が無いかと探してみたらありました

黒錆加工

です。

この黒錆加工とは、カーボン製が錆びやすく赤錆びが発生しやすい性質に対して、予め黒錆で覆てしまうことで赤錆びの発生を抑える効果があるようなんです。
黒錆なんてものを初めて聞いた私からしたら、「黒錆だったら問題ないみたいだけど”錆”なんだろ?それで大丈夫なの?」っていう疑問はありましたが、オピネル愛用者の誰もが当然のように黒錆加工をすると言っているので大丈夫なんでしょう。

というわけで初めての黒錆加工に挑戦です!

黒錆加工を手抜きでやってみた

そんな黒錆加工ですがやり方がわからないので調べているとむちゃくちゃわかりやすく解説してくれている動画がありました。

凄く丁寧ですね。ナイフへの愛情を感じます。

だがしかし!!!

ずぼらな私には、これを毎回(少なくとも刃を研ぐたびに)やるのは毎回となるときつそう。
なによりもほぼナイフを扱ったこともない自分からしたら、柄から刃を取り外す工程なんて元に戻せるのかどうかも自信が持てなくて、このままキャンプに行く前にナイフを分解して元に戻せなかったらこのままテンションだだ落ちしてキャンプ自体行かなくなってしまうのも怖かったので、自分流に手抜きで黒錆加工をやってみました。(自己流なところがあるので、実際にやるときはちゃんとしたところを参考にしてください。)

用意する材料はこちら

  • 水 400cc
  • 酢 200cc
  • 紅茶のティーバック3個

まずオピネルのナイフを洗剤で洗います。
新品のものは刃に油が付いていて、この黒錆加工ってのをやるにはムラが出てしまいそうなのでしっかりと油を落とします。

そして刃を研ぎます。
チャットしたやり方だと刃を外して砥石でしっかりと研いでいますが、刃の分解もしてなけりゃ我が家には砥石も無いので100均で購入したお手軽な砥石で研ぎます。

こんな感じの奴の100均で売ってる版

刃の先端がカーブしているので研ぐのが角度的になかなか難しいです
そして分解していないので柄の方は柄が邪魔で研げないのが残念ですが、くず野菜を使って千切りなど試してみましたが切れ味に問題なし!
むしろ家で使っている包丁よりも切れ味が良かったかも。

続いて水を鍋で沸騰させます。
そして沸騰させた水の中にティーバックを3個投入します。

 

ちなみに今回使用したのは、こちらのアールグレイです。

そのまま煮続けて1~2分で

はい、こんな感じ。
これは普通に紅茶ですね。豪華にティーバックを使いまくった濃い目の紅茶です。
普段紅茶は飲みませんが、良い香りです。
この濃く抽出されたタンニンがポイントのようですね。

そして、これを加えます。

「お酢」です。
これを紅茶の約半分の200cc加えると・・・

酸っぱ臭い

なんかやばい匂いです。こんなのキャンプ熟練者からしたら何をぬるいこと言ってるんだと思われるかもしれませんが
初めて紅茶とお酢が混ざるにおいを嗅いだ感じ心地よくないです。
嫁から速攻で「換気強めに扇回して」と怒られました。

続いてこの酸っぱ臭い液にナイフの刃を付けます。
私はちょうどナイフの刃全体が収まる大きさのサーモスのコップがあったのでそこにナイフを入れてその中に液を投入しました。

刃の付け根部分にあるロックをかける部分のパーツが中途半端に液に触れてしまうので、変な感じに染まってしまわないか心配でしたが、この部分は材質がカーボン製ではないため影響を受けませんでした。
軽くタンニンで黒くなりますが、後で吹けばすぐに落ちます。

この状態で液をよーく見てみると、細かい気泡が出てきます。
10分ぐらいして引き上げて様子を見てみると刃が確かに黒くなっていました。

トータル1時間ほど漬け込んでおくとしっかりと刃が黒く染まっていて、黒錆加工というのが成功したようです。

刃の根元の方までしっかりと黒くなっているか不安でしたが、見る限り問題はなさそうです。

続いてオイル仕上げ「オイルが高い。。。」

そしてさらに「オイル仕上げ」という工程があります。
こちらに関してはカーボン製に限らず、ステンレス製のオピネルでもやった方が良いみたいです。

何のためにやるのかというと、オピネルの刃を収納するときに木製の柄の部分に収納されるのですが、木が水に触れると膨張してしまうようでその影響で収納した刃が取り出しにくくなってしまうのを防ぐために油に漬けるという処理をするようです。

なんとなく理屈は理解できたので早速オイルに付けようと思い
家にある油(サラダ油やオリーブオイル)を用意していたのだが、どうやらこの手の油ではだめらしいのです。

オリーブオイルに漬けると、オイルをふき取ったつもりでも油のべたべたが取れないらしいのです。
ではどんな油を使うのかというと「クルミ油、亜麻仁油」等の乾性油と呼ばれる種類の油でないとダメなようです。

ではではクルミ油とやらを買いますかとAmazonを除くと

高い!高すぎるよ!!

自分の中の油の価格の常識を飛び越えて来ました。

私は程よい量(230g)のこちらの商品を購入しましたが

オーフスカールスハムン ピュアウォールナッツオイル 230g

なんとこんなに少量なのにお値段は「950円」(購入時点の価格)

どんだけ高いかっていうと1リットルのオリーブオイルでも700円ぐらいで買えるので、いかにクルミ油が高いかお分かりになるだろう。
しかし、これもオピネルちゃんのためだと購入して、先人たちのやり方に従い

ジップロックに刃を閉じたオピネルを入れて全体が油に漬けこまれるぐらいの量を投入。
この状態で24時間放置します。

24時間経過後の写真は撮り忘れてしまいましたが、キッチンペーパーで余分な脂をふき取って完成です!
確かに油に漬けていたとは思えないぐらいサラサラですね。

面倒なところはあるけど、銀色の刃が黒く変わっていくのは目に見える変化が楽しめてなかなか楽しかったです。

 - やってみた~準備編~